
映画『最後の恋のはじめ方(Hitch)』
――不器用な恋が、いちばん愛おしい。
こんにちは、パキラさんです。
今日は、私の大好きな映画『最後の恋のはじめ方(Hitch)』を、久しぶりに観返して感じたことをゆるっと綴ってみます。
今回はなんと、スペイン育ちの旦那さんと一緒に観た初めての鑑賞。
そんな国際夫婦の視点からも、ちょっとだけお届けできたらと思います😊
🎥 夫の第一声は「ウィル・スミスってジーニーみたい!」
もう何度観たかわからないくらいお気に入りのこの映画。
旦那さんと一緒に観たとき、彼の第一声は…
「ウィル・スミスってつまり、ジーニーみたいなことしてるんだね!」
たしかに!(笑)
恋の悩める相談者の背中を押して、魔法のように恋を叶えてくれる存在。
でも、ジーニーと違ってヒッチはとっても現実的なアドバイスをくれるんですよね。
こんな恋、現実にもあるかもって思わせてくれるところが魅力です。

❤️ 不器用な恋が動き出す、アルバートの勇気
映画の舞台はニューヨーク。恋愛コンサルタントのヒッチ(ウィル・スミス)は、恋に臆病だったり、不器用だったりする男性たちに“こっそり”恋愛指南をするプロフェッショナル。
今回のクライアントは、ちょっとドジだけど心優しい会計士のアルバート。彼が憧れのセレブ女性・アレグラとの距離を縮めていく様子は、笑いながらも心を打たれます。
一方でヒッチ自身も、敏腕記者サラに惹かれていき、自分の恋にはあたふた……。
人の恋には完璧なアドバイザーでも、自分の恋はうまくいかない――そんな“リアル”さも、この映画の魅力のひとつです。
特に印象的なのが、彼のクライアントであるアルバートの恋。
セレブな女性・アレグラに一途な想いをぶつけていく姿が、もう…たまらなく愛おしい。
中でも、初めてのキスのシーン。
呼吸器を投げ捨てて決心したかのように唇を「ウー」って突き出すあの瞬間!
ヒッチが教えていた「キスは90%まで男性から、残りの10%は女性から来させる」理論。
あんな形で実践するなんて…不器用だけど最高にキュート。

🛶「どこが演技だったの?」――すべてが彼自身だから響く
物語の後半、ヒッチが誤解を解こうとボートで乗りつけるシーンも忘れられません。
アレグラが「どこが演技だったの?」と尋ねたとき、
ヒッチが「いや、ない。なにもないね。それがアルバートだよ」と答える場面。
恋愛マニュアルどおりにはいかなくても、
彼のまっすぐな気持ちと不器用さを、アレグラはまるごと受け止めていた。
それがもう、じーんときました。
💘 恋愛のプロも、恋の前ではただのひとりの男
ヒッチ自身も完璧じゃありません。
むしろ、気になる女性サラ(エヴァ・メンデス)の前ではドジばかり。
アレルギーで顔がパンパンになった翌朝、
スタバから帰ってきたヒッチにサラが言うんです。
「あなたって本当に朝方人間ね」
そのときヒッチが返したひと言が、心にすっと入ってきました。
「目的のある生き方を大切にしてるんだ。」
恋愛だけじゃなくて、生き方としても素敵だなって思った瞬間です。
🥂 人生に乾杯。名言で締めくくられるラブストーリー
結婚式でのヒッチのスピーチは、今でも忘れられません。
心に残る名言がたくさん詰まっていました。
“Life is not the amount of breaths you take, it’s the moments that take your breath away.”
「人生は、どれだけ息をしたかではない。どれだけ息をのむ瞬間を持てたかだ。」
そして、乾杯のときに語られた言葉も大好きです。
“Never lie, steal, cheat, or drink.
But if you must lie, lie in the arms of the one you love.
If you must steal, steal away from bad company.
If you must cheat, cheat death.
And if you must drink, drink in the moments that take your breath away.”
「嘘をつくな、盗むな、騙すな、酒に溺れるな。
でも、もし嘘をつくなら、愛する人の腕の中で。
もし盗むなら、悪い仲間から抜け出すために。
もし騙すなら、死を騙して生き抜くために。
そしてもし飲むなら、息をのむような瞬間に酔いしれて。」
恋だけじゃなく、「どう生きるか」まで考えさせてくれるラブコメ。
だからこそ、何度でも観たくなる一本です。
✨ 最後にひとこと。
「恋の始め方」は人それぞれだけど、
焦らず、取り繕わず、相手の声にちゃんと耳を傾けること。
それが、恋を“続ける力”にもつながっていくんじゃないかなって思います。
そして、なにより――
不器用な恋ほど、いちばん愛おしい。
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